◆少林寺拳法とは何か
少林寺拳法は1947年、日本において宗道臣が創始した“人づくりの行”です。
自分の身体と心を養いながら、他人とともに援け合い、幸せに生きることを説く「教え」と、自身の成長を実感し、パートナーとともに上達を楽しむ「技法」、そして、その教えと技法を遊離させず、相乗的なスパイラルとして機能させる「教育システム」が一体となっています。
人間は生まれながらに、どのようにも成長してゆける可能性を秘めています。少林寺拳法は、その可能性を信じて自分を高め続けられる人、周囲の人々と協力して物心両面にわたって豊かな社会を築くために行動できる人を育てています。
◆少林寺拳法は勝ち負けが目的ではありません
少林寺拳法は勝ち負けを目的とはしていません。個々が勝ち負けにこだわっていては「自分さえ強ければそれでいい」という間違った考えを持つようになり、相手の不幸を喜ぶ心も芽生えてしまいます。少林寺拳法は「護身練胆」「精神修養」「健康増進」の三徳を修める身心一如の人格形成の修行法として宗道臣によって創始されたものです。技を通して、自信と勇気と行動力を身につけ、慈悲心と正義感を持った、本当に強い人間を育てる「行」なのです。
◆少林寺拳法の「行」の意義
宗道臣は、「行」という字を、人(強い人)が子供か老人(弱い立場の人)を背負ってお互いに向かい合っている姿であると言いました。少林寺拳法は、強い人が弱い人を助けながら、お互いが幸せに暮らせる社会をつくることを目標にしているのです。人は決してひとりでは生きていけません。たくさんの人と関係しながら生きています。自分を大切にするのと同じように、自分の周りの人たちも大切にしなければなりません。つまり、少林寺拳法の修行は、肉体も精神も健全でたよりになる自己をつくり(「自己確立」)、自分と同じように他人の幸せも考えて行動する(「自他共楽」)ことを目指す、人づくりのための「行」なのです。少林寺拳法には「半ばは自己の幸せを半ばは他人の幸せを」という「自他共楽」を表す言葉があります。社会の平和と福祉に貢献できる人になることを目指しているのです。

Back